泉州中甲高黄(玉ねぎ)の特徴・味や食感・美味しい食べ方を紹介します。
野菜の説明
「泉州中甲高黄」は、明治から大正時代にかけて大阪府泉州地域(現在の泉佐野市周辺)で選抜・育成され、大正期に確立された中晩生(ちゅうばんせい)の伝統的なタマネギです。
日本のタマネギ栽培の歴史において、西日本を中心に広く普及し、現代の多くの優秀な黄タマネギの親(交配親)となった偉大なルーツでもあります。
形状は、やや縦長の甲高(こうだか)な球形をしており、皮は美しい赤黄色(薄茶色)をしています。現在主流の揃いが良い「F1品種(一代雑種)」とは異なり、親から子へと命を繋いできた「固定種」ならではの、素朴で力強い生命力を持った在来のブランドタマネギです。
味や食感
水分をたっぷりと含んでおり、「肉厚でザクザクとした、非常にみずみずしい食感」が楽しめます。
生で食べるとタマネギらしいピリッとした心地よい辛みがありますが、火を通すことでその実力が100%発揮されます。じっくり加熱すると辛みが完全に消え、水分とともに濃厚なコクと、とろけるような奥深い甘みが溢れ出してきます。
美味しい食べ方
肉厚で熱に強いため、「じっくりと時間をかけて火を通す料理」に抜群の相性を誇ります。
油や出汁との馴染みが非常によく、炒めたり煮込んだりしても形がドロドロに溶け去ることなく、ジューシーな存在感をしっかりと残してくれます。水分が豊富なおかげで、炒めると綺麗なアメ色になりやすく、料理のベースに使うだけで全体のコクが劇的に深まります。
おススメの料理
- 泉州中甲高黄の丸ごとオニオンスープ 皮を剥いて丸ごとコンソメや出汁でじっくり煮込んで。スプーンがスッと入る柔らかさになり、口の中で甘みとスープがジュワッと広がります。
- 甘みが際立つ極上オニオンステーキ 厚めに輪切りにして、フライパンでじっくりと弱火で両面をロースト。仕上げに醤油とバターを垂らすだけで、立派なメインディッシュになります。
- アメ色タマネギの本格コク旨カレー みじん切りにしてじっくり炒め、カレーのベースに。固定種ならではの濃厚な甘みとコクが、ルーに圧倒的な深みを与えます。
- ザクザク肉厚タマネギの天ぷら・かき揚げ 太めに切って衣をくぐらせ、サッと揚げて。熱を入れることで引き出された甘みと、肉厚な歯ごたえのコントラストが絶品です。
- すき焼き・肉豆腐の主役タマネギ お肉の旨味が染み込んだタレでコトコト煮込んで。タマネギ自体の水分と甘みがタレと合わさり、お箸が止まらない美味しさになります。

