真黒ナスの特徴・味や食感・美味しい食べ方を紹介します。
野菜の説明
真黒ナスは、埼玉県などで古くから栽培されてきた江戸時代以来の伝統的なナスです。現在主流となっている「千両二号」などの交配種の親にあたる品種で、まさに現代のナスの「ご先祖様」といえる存在です。 その名の通り、吸い込まれるような深い黒紫色が最大の特徴で、ヘタの部分まで黒く色付くことからこの名がつきました。かつては東京の市場を席巻したほどの人気種でしたが、栽培に手間がかかることや、より育てやすい改良種が登場したことで、一時はスーパーから姿を消した「幻のナス」でもあります。しかし、その圧倒的な美味しさから、近年ふたたび注目を集めています。
味や食感
真黒ナスの魅力は、なんといっても「皮の柔らかさ」と「緻密な果肉の甘み」です。 現代のナスに比べて皮が非常に薄く、口の中に残らない繊細さがあります。また、果肉がぎゅっと詰まっていて水分が豊富。生のままでもアクが少なく、リンゴのようなほのかな甘みを感じるほどです。火を通すと、その緻密な肉質がトロトロ・ねっとりとした食感に変化し、出汁や油の旨みをスポンジのように吸い込みます。
美味しい食べ方
このナスのポテンシャルを最大限に引き出すなら、まずは「焼きナス」や「揚げ浸し」を試してみてください。皮が薄いため、直火で焼くと香ばしい香りが身にしっかり移り、中身は飲み物のようにとろけます。 また、肉質がしっかりしているので、厚めに切ってじっくり焼く「ステーキ」も絶品です。油との相性が抜群で、少ない油でもしっとりと仕上がります。皮の色が非常に濃く美しいので、色を活かしたい場合は、調理の最後にサッと火を通すか、油通しをするのがコツです。
おすすめの料理
◆真黒ナスの究極の焼きナス 皮を剥いた瞬間に溢れる果汁と香ばしさを、生姜醤油で。
◆真黒ナスの厚切りステーキ バター醤油で焼き上げれば、まるでお肉のような満足感です。
◆ナスの揚げ浸し(翡翠仕立て) 出汁をたっぷり含んだトロトロの食感は、冷やしても最高です。
◆真黒ナスの浅漬け 皮が柔らかいので、漬物にしてもしっかり味が染み込みます。
◆ナスと味噌の田楽 緻密な果肉は濃厚な味噌にも負けない存在感。ホクホク感を味わって。


