のらぼう菜

のらぼう菜の特徴・味や触感・美味しい食べ方を紹介します。

野菜の説明
味や食感
美味しい食べ方
おすすめの料理

野菜の説明

のらぼう菜は、アブラナ科の菜花（なばな）の一種で、主に東京の多摩地域や埼玉県で古くから栽培されてきた伝統野菜です。江戸時代に飢饉対策として奨励された歴史を持ち、強い生命力を持つことから「のらぼう」と名付けられたと言われています。葉だけでなく、柔らかい茎と、つぼみの部分を一緒に食べるのが特徴です。旬は早春から春にかけてで、冬の寒さを乗り越えて育つため、独特の甘みと深いコクを蓄えています。見た目は菜の花に似ていますが、アクが少なく食べやすいのが魅力です。

味や食感

のらぼう菜の特筆すべき点は、菜花特有のほろ苦さの中に際立つ、強い甘みです。茎の部分はシャキシャキとした食感、葉の部分は柔らかく、独特の風味があります。苦味はありますが、一般的な菜の花に比べてアクが非常に少ないため、とても食べやすく、料理に取り入れやすいのが利点です。ただし、茹ですぎるとベチャッとした食感になり、水っぽく味がぼやけてしまうことがあります。これを避けるためには、「さっと」茹でるのが鉄則です。塩を入れた熱湯で1分～1分半ほど茹で、すぐに冷水にさらすことで、鮮やかな緑色と、シャキッとした食感を保ち、甘みを逃さず美味しく召し上がれます。

美味しい食べ方

のらぼう菜は、シンプルに**「茹でる」調理法がおすすめです。茹でたてをそのまま、醤油やポン酢をかけておひたしにするだけで、素材本来の甘みとほろ苦さが楽しめます。また、油と相性が良いため、ベーコンやちりめんじゃこと一緒に炒め物**にするのも大変美味しく、油が甘さを引き立ててくれます。パスタやご飯に混ぜて使うのもおすすめです。特に、ごま和えや辛子和えにすると、和の風味とのらぼう菜の風味が絶妙にマッチします。つぼみの部分に栄養と甘みが凝縮されていますので、ぜひ残さずに召し上がってください。