伏見甘長トウガラシ

野菜

伏見甘長トウガラシの特徴・味や食感・美味しい食べ方を紹介します。

野菜の説明

「伏見甘長トウガラシ」は、京都府の伏見付近で江戸時代から栽培されている伝統的な「京野菜」の一つです。地元では「伏見甘(ふしみあま)」や「ひもとうがらし」とも呼ばれます。 最大の特徴は、長さ15cm〜20cmほどにもなる細長い形。トウガラシの仲間ですが、辛みがまったくない「甘味種」に分類されます。かつて伏見稲荷の周辺で多く栽培されていた歴史があり、その丈夫さと収穫量の多さから、古くから京都の夏を支える貴重なスタミナ野菜として重宝されてきました。

味や食感

伏見甘長の最大の魅力は、皮の薄さと、柔らかくしなやかな食感です。 一般的なピーマンやシシトウに比べて皮が非常に薄いため、口に残らず、噛むとほのかな甘みが広がります。また、種が非常に少なく、調理の際に種を取り除く必要がほとんどないのも嬉しいポイントです。 味わいは非常に上品で、トウガラシらしい爽やかな香りはありつつも、苦みやエグみが少ないため、野菜本来の旨みをダイレクトに感じることができます。

美味しい食べ方

伏見甘長を最も美味しく味わうなら、シンプルに「焼く」か「煮る」のが一番です。 京都の家庭料理(おばんざい)の定番は、ちりめんじゃこと一緒に炊き上げる「炊いたん」。薄い皮にしっかりと出汁が染み込み、とろけるような食感になります。 また、丸ごとグリルして生姜醤油で食べるのも絶品です。加熱することで甘みが凝縮され、独特の香ばしさが食欲をそそります。油との相性も抜群で、素揚げや天ぷらにすると、外側はパリッと、中はジューシーに仕上がります。

おすすめの料理

◆伏見甘長とじゃこの炊いたん 京都の定番おばんざい。甘辛い醤油味が染みたトウガラシは、ご飯のお供に最高です。

◆伏見甘長の丸ごと網焼き 直火でサッと焼いて。カツオ節と醤油だけで、素材の贅沢な甘みを堪能できます。

◆伏見甘長の豚肉巻き 細長い形を活かしてお肉をくるくる。お弁当のおかずにもぴったりなボリューム満点の一品。

◆伏見甘長とナスの揚げ浸し 油通しすることで色が鮮やかになり、出汁をたっぷり吸ったトロトロ感が楽しめます。

◆伏見甘長のペペロンチーノ風炒め にんにくとオリーブオイルでサッと炒めて。洋風の味付けにも驚くほどマッチします。